![]()


学研奈良登美ヶ丘駅は、2006年に開業した新駅です。大阪市営地下鉄に直通して大阪都心の本町駅へ、生駒駅で乗換えて近鉄難波駅へ、いずれも30分台で到達するという好アクセスを誇り、けいはんなプラザや国立国会図書館関西館など100を超える施設・研究機関・企業が立地し、住宅開発も進む、けいはんな学研都市の玄関口となっています。また2006年夏には、駅前に、大型商業施設「イオン奈良登美ヶ丘ショッピングセンター」がオープンし、2007年3月には駅前の大型マンションへの入居も始まりました。
このように、周辺地域の生活の中心地となりつつある学研奈良登美ヶ丘駅前に、リコラス登美ヶ丘は昨年3月にオープンしました。「健康」「くつろぎ」「暮らしのサポート」をテーマにした複合施設でフィットネスクラブ、学習塾、英語保育園、ベーカリーレストラン、銀行などから構成されており、とりわけ注目を集めている施設がA棟3階のクリニックモール学研奈良登美ヶ丘です。
「クリニックモール」は、1990年代に登場した、複数の個人開業医が1つの場所に集まって開業する業態を指し、現在では全国に約1000の施設があるといわれています。近年の新しい取り組みとしては、案内カウンターや設備や機器などを共同で利用することで、個々のクリニックを有機的に統合する、総合案内型が注目を集めつつあります。

整形外科、内科・消化器科、脳神経外科、眼科、放射線科(画像診断とがん治療相談)、耳鼻咽喉科(5月に開業予定)が1カ所に揃うクリニックモール学研奈良登美ヶ丘では、独自の総合案内システムを採用しています。
エレベータを降りたすぐ前に総合案内と待合を設け、予約受付(電話・WEB、時間指定可能)、案内業務、共通診察券の発行、処方箋の受渡を行っています。現行の法規制により、総合案内でのカルテ管理や医療会計事務は行えませんが、この総合案内を設けることで、ゆとりある待合スペースを確保でき、また複数科を受診する際の手続きも簡便化されています。また、クリニックモールでは、各診療所間が連携する診療体制を目指し、月1回のドクターミーティングが行われています。個々のクリニックの協力により、あくまで、プライマリケア(家庭医、かかりつけ医)でありながら、1つの総合病院のように利用できることは、患者にとって大きなメリットといえるでしょう。2008年4月からは、メタボリックシンドロームの予防・改善のため「特定検診」が義務化されます。ワンフロアで、検診をスムーズに行うことができ、またアクセスも良いクリニックモールへの需要は高まっているようです。
クリニックモールのもう一つの特徴は高度医療機器を備えていることです。放射線科(メディカルチャート登美ヶ丘)には、MRI、CT、XTVといった大学病院クラスの機器が設置され、がん検診、脳ドックを受診できます。 とかく待たされることの多い大学病院に代わって、近隣における検査の中核施設となることもできるでしょう。当日の検査受付も可能で、検査医(専門医)による診断(セカンドオピニオン)も可能です。検査や結果受け取りまでにほとんど時間がかからないことは、様々な意味で患者にとっては大きなメリットをもたらすことでしょう。実際、試合後の近鉄ライナーズの選手も訪れ、専門医による最新の設備での検査時間が短いと喜ばれているといいます。
1Fの薬局、2F透析クリニック、3Fクリニックモール、4・5Fスポーツクラブといった、リコラス内の施設はもちろん、また近隣の病院・介護施設とも、健康を軸に連携する取り組みが計画されています。薬局では、薬の処方の重複や組み合わせをチェックしていますし、スポーツクラブでは、ドクターによる定期的な健康教室を行っていて、会員向けの脳ドックも受け付けています。近隣の病院や診療所には、今後画像診断設備を利用してもらうことで、患者のメリットをもたらすことができるでしょう。介護施設とも、健康教育など、積極的に働きかけを行っていく予定といいます。啓蒙を行うことそれ自体も、予防医療といえますし、ここから早期発見につながることもあるようです。今後特に、必要とされていく分野といえるのではないでしょうか。リコラス登美ヶ丘だから出来る、今後の取り組みに期待したいものです。